読後感想 「裁かれるのは我なり」 V84

 
 山本 重樹 著
 
 袴田事件主任裁判官三十九年目の真実 と副題がある。(映画「BOX袴田事件 命とは」公開中、済?)
 
 を友人に借りて読む。昭和41年清水市で、味噌工場の専務一家4人の強盗殺人事件。殺人容疑者袴田さん
 
 の冤罪の実話。元担当裁判官の熊本典道氏の壮絶で、且つ勇気ある告発と懺悔の本である。長時間の拷問
 
 により自白を強要させられた袴田氏。「私はやっていません。」とはっきりと宣言しているにも拘らず、警察の陰
 
 謀に因って、犯人に仕立て上げられて行く。歪められた真実、45年間投獄されたままの袴田氏。本当に可哀
 
 想だ。無実で、死刑判決なんて!人生の大半を牢獄で過ごすなんて!袴田事件を知らなかったが、、この本
 
 を読む事に因って、また、映画によって、袴田さんの無実が、世に知らしめれる事は、大きな力になると思う。
 
 袴田事件を知らない方、日本の司法の現状を知りたい方にお薦めです