読後感想 「かすてぃら」 V12090
さだまさし 著
笑いと涙あふれる、著者初の自伝的実名小説
昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて、ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。『精霊流し』『解夏』『眉山』など、数々の名作を綴る作家・さだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。フォークデュオ・グレープとして、ソロとしても『雨やどり』『関白宣言』『秋桜』『親父の一番長い日』『北の国から』など、温かな涙の果てに、涙あふれる独壇場世界を紡いできた著者の、真骨頂とも言える、初の自伝的実名小説。
自然体で書かれているこの本は、とても好感が持てました。
さだまさしのお父さんの、はちゃめちゃぶりが、笑えます。
一軒屋の土地の周りに濠を造って反撃に出たり、やくざを追っ払ったり、幽霊に間違えられたり。
ちょっとしたエピソードが、面白く、吹き出しそうになりました。
色々な愛情の姿があり、そこで蓄積した経験が、文章になったり詩になったりのさださんは、多才ですね~
このお父さんは、一緒に、住むと疲れそうなので、本で良かったぁ~と思いました
タイトルもこれしか無いって感じドンピシャでした。
やっぱりカステラ好きにお薦めで~す